即効ストレス対処法   心を防御するための神経反射の調節法 




私は、以前は、非常に大きな組織に在籍していました。

仕事もそれなりに多くて激務だったというのもありますが、毎日夜中の12時とか
1時くらいまで仕事をしていたんです。

ですが・・集中力を散らしてやっていたものですから能率も良くなくて、やりぬく信
念も心の強さもなく( 信念を強める方法も知らなかったため )・・心に振り回さ
れて、氣苦労に苦しんでいたのです。


ああだこうだ、いろんな不安や悩みに心身が参ってしまって・・

神経をずたずたにして

挙句の果てには




ストレスで、 神経系統の生活機能 



の働きが衰えて免疫力が減退し

急性腎盂腎炎( じんうじんえん )に罹って( お恥ずかしい話 )血尿が出たこともあったんですよ。( 泣 )


血尿が出たときは本当にびっくりしました。
黒っぽい血だったのですが・・。
高い熱が出て、排尿が滅茶苦茶痛いんです。

ちなみに、 神経系統の生活機能 とは


意識で命令しなくても無意識に脳内ホルモン分泌や心臓や肺を動かしたり

血液を循環させたり、腸のぜん動運動など内臓諸器官の不随意運動等を制御している
( 無意識の )植物的な働きであること言うことも出来るかもしれません。




私の場合は、中村天風先生の「 神経反射の調節法( 天風式クンバハカ法 ) 」を自
分なりにカスタマイズしてますが、基本は変わりません。

天風先生との違いは、命令暗示や断定暗示を茶道のように丁寧にクンバハカ体勢で
「 やったこと 」の一連の行為をもう一度心の中で復習して再現して味わい直す箇
所です。

なぜ、天風先生の方法論を土台石にしたかと申しますと・・

理由は簡単です。( 笑 )

あれこれストレス対処法をやってみて最も顕著な効果があったのが、「 神経反射の
調節法 」
だったからです。

「 神経反射の調節法 」という言葉自体は非常に難しいのですが、方法は簡単であ
ることを皆さんは良くご存知ですよね。


人とのつきあいのなかで、人から無視されたり、けなされたり・・虐められたり・・
侮辱されたり、敵視されたり・・あるいは、( 自ら )嫉妬したり恨んだり、心配
したり、恐ろしくなったり・・煩悶して悩みごとが消えなかったり・・


そういう感情や感覚の高波に曝されて私たちは生きています。


そういうふうに、他人からの否定的な影響を受けたり、消極的な出来事に心が反応し
て、消極的に心で思ったリ感じたりすると消極的な感情や感覚のショック・衝動によ
って目に見えない波紋が生じます。

それを・・かつての私は、そのまま放置・放任して、感情や感覚のなすがままに
・・心配だから心配・・思い煩うから思い煩うというふうにやっちゃっていたのです。


で・・

あれがああなったら・・こうなって・・とかいうふうに、ああだこうだ「 取り越し
苦労 」( したくないけど、してしまう )して、神経反射を調節せずに、取り越
し苦労したまんまにしていましたから

潜在意識のなかに消極的な観念をまるごと入れていたという「 愚の骨頂 」をやっ
ていたわけですね。

そうなると、いくら大企業の部長さんやらにペコペコされても、( 顔で笑って心で
泣いて心はちっとも嬉しくなくて )全然朗らかな氣分を心が感じられないし



( 私の場合は )潜在意識のなかに始末に負えない位に消極的な観念が増えて充満
していたのだと思いますが、( 取り越し苦労や氣苦労を繰り返して )なおさら心
を弱めていったのだと思います。
 
そうやって、心の感応性能の働きをどんどん低下させてしまっていますから、悪循環
に陥って、いくら積極的に思おうと頭では思っても思えなかったわけですね。
ところで


人間関係の摩擦や軋轢から生じる感覚や感情のショックや衝動という波紋・・


これは人間の世界に生きている以上、人間みんな感覚と感情の世界に生きているから
防ぎようがない・・と天風先生もおっしゃっていますね。

しかし、そういう人から無視されたり、けなされたり・・虐められたり・・あるい
は、( 自ら )嫉妬したり恨んだり、心配したり、恐ろしくなったり・・悩みごと
が消えなかったり・・そういう心で思ったり感じたりする感情や感覚のショック・衝
動を心が感じたときに

人知れず「 すぐに肛門を締めてお腹に力を込めて・・


すっと肩に入った力を落としてやることを同時にする 」



感覚や感情の波は防ぎようがないけれども、心への浸透力のある再反射の長波長の波
を防いで「 神経系統の生活機能 」には影響を与えない、ショック・アブソーバー
の働きがあるとおっしゃっていますよね。

これが、すなわち、天風先生が考案された「 神経反射の調節法 」です。

こんな簡単な・・手の届くところに  私の心を「 身体の使い方 」で消極的な感覚や感情の波から防御する方法があったわけです。

もうちょっと丁寧に書くなら

『 消極的な出来事 』から来る『 刺激 』を心が感じることで生じた消極的な観
念の波紋の影響( 再反射によるショック衝動 )を減じて、潜在意識のなかに入れ
ないようにする具体的で( お金もかからない )超簡単な心の防御法が「 神経反
射の調節法 」ということです。

まさに「 灯台下暗し( とうだいもとくらし ) 」だったのですね。


最初にこの方法を『 成功の実現 』( 中村天風述 日本経営合理化協会 )以外の
解説本を読んで知ったときには・・

正直な感想は・・

( お恥ずかしい話) なんかくだらない・・下品・・と思ってスルーしたのですが・・


後年、ひどい目に遭ったという苦い経験もあります。