フォトリーディングとかは
 エモーショナルマーケティングと言いますか・・ 広告がとっても上手で強力ですから本とかをお読みになったら講習に行きたくなる方もいらっしゃるかもしれません。

時間と金銭的な余裕があるのでしたら、本を読むということに対して いろんなアプローチ法があるのだということを知るという意味では参加されていいかもしれません。
こういった講習会とかには、( 当然 ) 向学心、向上心の高い方が参加するはずですので、よい熱気を受けて 好ましい感化を受けるかもしれませんから。
ただし、一方では・・とりあえず  フォートリーディングの講座( 講習 )をただ受けさえすれば

 「 万事解決!! 」

  「 あなたもすぐに天才になって・・」

「 本をパラパラとめくるだけで、文字が
すらすらと
絵のように
まるで流れるようにして
写真のように滑らかに入って正確に表現できる 」

 「 写真のように保存されて想起される 」

 とかいうような誤解をしている方がごくごく一部にいらっしゃるかもしれませんので
この記事を書いてみました。

そんな誤解をしている方は・・少数派・・とは思いますが・・。
とりあえず独学した感じでは
SRS速読は・・習得は非常に困難ですが
   トレーニングを積めば、かなりそれに近づくようになる感じがしますが

フォトリーディングは、そういうのではない( 体験上 なかった )ような氣がします。



 実際に


NASAでは、優れた速読技法をスクリーニングするということで
フォトリーディングもその候補の一つに挙がって

綿密な調査が為されましたが

2000年1月の報告で



 ・・予備調査でフォトリーディングの( 従来の速読で見られるような )効果が公式に否定されているそうです。  
 メルマガ読者の方から教えてもらいました。  
    http://en.wikipedia.org/wiki/Photoreading



  以下にもNASAに報告した博士のフォトリーディングに関する
詳報がありました。

2ch 速読のこと SRS速読でやっていた訓練でも書いてますが、見るのもあんまり好きじゃない某掲示板で議論されているようでした。

  

http://csep.psyc.memphis.edu/McNamara/pdf/photoreadingpaper.pdf

 上記のレポートをチラッと読んでみました・・きちんと要約できているかはちょっと不安ですが報告書を要約しますと

 NASAから予備調査の委託を受けたのは
 メンフィス大学のダニエル マクナマラ博士

 以下の方のようです。

         マクナマラ博士

  

この方は、相当に厳密にテスト( 評価 )しています。

( NASAから委託されて報告するんだから当然といえば当然ですが )


被験者は 1週間 フォトリーディングのことを予習してから
 2日間の公認インストラクターによる集中講座( ワークショップ )を受け

   2ヶ月間にわたって個人セッションでフォトリーディングの
トレーニングをきちんとし

   読解力の試験に臨んだようです。



  テキストは
   生理学やら生物学に関する大学生レベルのある一章( 2万5千文字くらい)が用いられ  

 ( 一般的なテキストで 30ページから40ページくらいかと思われます )


 この内容を

 択一式の問題と簡単な質問によって

   訓練を全く受けていない方 と


   フォトリーディングの訓練を正式に受けた方で
                      2群比較したのだそうです。




  結論は

  「 効果なし 20%ほど理解力が落ちた 」
  「 誤読を招く 」

  ということで

  NASAが探して採用しようとしていた
     
           速読の基準を満たさなかったようです。
( 予備調査の段階ではねられてしまったのですから )


 それに



 報告書にもありますように
マクナマラ博士は



 「 フォトリーディングの専門家( 熟練した公認インストラクター ) 」でも
 「 1分間で1873字くらいで
   1分間で2万5千字というのは広告・・が先走り過ぎているのではないか? 」ということでこれも否定されたようです。←博士の見解ではありますけど( 汗





  NASA報告書を提出したマクナマラ博士・・
 
  報告書を見る限りでは


  相当に丁寧な対比試験( 統計的にも有意な母数で )をやっていましたし
 (  この方 ← マクナマラ博士 )は、
 優れた速読技法のスクリーニングのためにNASAから正式に委託された調査として公正かつ厳正に試験していました。

 それに

  博士のプロフィールを拝見した感じでは
なんの利害関係もなさそうな中立的な方のようですからデータの信憑性もある思います。


 まあ

 報告書にもありますように


文章の内容をきちんと理解しているか
 を評価する尺度のひとつとして


  Nelson-Denny testというのを試験検証方法として使っていることが
 フォトリーディングにとっては非常に不利な実験系だったのかもしれません。
 

 個人的には

 フォトリーディングは
  溶けたような
    深く伸びやかな心がうっとり・・リラックスした状態 ( 8HZ〜4HZくらいの脳波 )に誘導することで本に対する拒絶感( 抵抗感 )
   みたいなのをとった状態で、まずは、本の内容との馴染みをつけるために、めくっていくため

 本が嫌いな方とかにとっては、画期的な読書技術だと思いますが

  正確さを要するようなものやら・・難易度の高い論文( 生理学、生物学 )など・・ではなかなか難しい・・かえって時間がかかる・・とかいうことでNASAの基準からは、はねられたみたいです。



 
  


 私が独学独習したのは数年前


  「 あなたもいままでの10倍速く本が読める (単行本) 」でして

 1週間くらいでなんとなく・・こういったフォトリーディング的読み方が出来るようになって

  あれ・・そういえば・・みたいな・・アイディアがふぃっと閃いたりして

生活でも役立ったのですが ( 主観的な体験でしかないのが弱いですけど )

  一方では


 この本の出版が2001年ですので






  その前にNASAから・・客観評価されて・・ある意味、却下されていたというのは

  ちょっとがっかりしました。





  以前からフォトリーディングは・・元々NASAが要求するような従来の速読ではない・・
 

本に対する拒絶反応みたいなのを外して
 

  本の全体地図を掴み

  一方で

手順を踏みつつ
  
「 今 」・・必要な質問を探す


潜在系を活かしやすい・・やや恍惚とした・・うっとりした・・ややトランスっぽい領域で・・滑らかにページを眺めて
 情報との親和性を高めて・・なんとなく仕事や生活に役立たせる方法( 技術 )の一つ・・みたいな定義で見ています。




 それに
 いくらNASAが否定しようが

 自分自身がこのフォトリーディングの読み方みたいなのを何となく活用して事実として生活に役立てている実体験は否定できません。

 ただ

NASA報告書を拝見する限りでは


  何年も実践しているはずのフォトリーディングの公認インストラクターの方でも・・・訓練を受けていない方とあんまり変わらなかったのか!! エーーッ!!・・という感じで・・ちょっと意外でしたし

 やはり


  こういうNASA報告書とか知らずに

  フォトリーディングに、あまりにも過大な夢と期待を寄せて講座に参加する方も・・いらっしゃるはずですので

 そのあたりは、しっかり説明してあげる必要があるのではないかと思います・・
  また、扱っている会社や公認インストラクターとかから
NASAから( 予備調査の段階で )西暦2000年にはねられていることに対する公式コメントやらがあってもいいのではないか?という感じはします。 
( フォトリーディングというのは本を読むということについてアプローチの仕方が違うのであって従来の速読を進歩させたものではない・・とかいうこと等 )

( 公式コメントやらトピックがあるかと思い )
 
  Learning Strategies 公式フォーラム

 でNASA で検索をかけてもヒットしませんでした。
 ※探し方がよくないのかもしれません・・。



あんまり好きではない2●hとい掲示板で調べてみたら ( 以下の反論記事 )があるようです。  Alexという方のNASAレポートに対する反駁記事 ( ここから )

NASA didn't do the research they funded a grant. The researcher is the trainee. Both investigating and observing the experience.

Since there is only one subject it's not even research it's a case study at best.

The report indicates that the reseacher is trying to prove that no one can read at 25,000 wpm ... well that has long ago been proven anything above 800 wpm is deemed skimming not reading.



We teach you to photoread at 25,000 words a minute. That is not reading. Also, you will note that the PhotoReading instructor scored similar results in both test. That is hardly surprising, because once you learn PhotoReading your approach to reading changes. The second thing to note is that the instructor did not wish to participate in all the test. This would have thrown the paper or research out. However, because NASA funded the fellowship paper. They had to publish it.

PhotoReading has been around since May 1986. That was when the Department of education in Minnesota, granted Learning Strategies the licence to teach PhotoReading. This licence was only granted group was investigated by someone qualified to determine if it is a legitimate reading system. The Minnesota Department of education did not have someone in the State qualified to do that. So they call someone in from another state. The person review in the PhotoReading course said it was a shame there is no way to promote it with out, it seeming far-fetched because it is an excellent approach to reading.

I invite you to watch the video called Amaze Me. You can view it on-line, or get the free PhotoReading CD. You might be interested to note that the news presenter questioned a professor at the University of Minnesota about PhotoReading. He was one of the people who designed the Nelson Denby reading test. After that interview, he met Paul Scheele and has contributed to some of the techniques that are taught in the PhotoReading system.

In effect nearly every one who learns to PhotoReading system is the researcher and trainee. Like the one who wrote the NASA report.

The PhotoReading course comes with a 30 day moneyback satisfaction guarantee. If you would like to extend our guarantee period to up to six months. You are welcome to contact us during the first 30 days, and request an extension of the time period that you would like to try it in.

AlexK

( ここまで )
意訳しますとフォトリーディングは1分間で25000文字を完全に読解するための 方法ではなく、スキミング技術( 要するに流し読み )だということ
Nelson-Denny testという読解力を試験する方法を開発した一人でもあるミネソタ大学の教育学部の教授の方がポール・シーリー氏に会いに行ってフォトリーディング・ホールマインド・システムを氏から教えてもらったこと等が書かれています。
 ちなみにスキミング( skimming )とは、読書好きな方なら誰でもやっている技術のひとつです。
 例えば・・鳥とかが湖面すれすれに滑空し・・湖面全部に足を入れず、大事なところ( エサ )だけをサーッっと滑らかにかすめ取る というような感じの意味です。   
 私の場合は、本を見ながらの試行錯誤の独学で
 すぐに・・他の速読に移りましたし
    講座にも行ったことのないような人間がここまであれこれ首を突っ込んで書くべきことじゃあないのかもしれませんが・・。
  

( 補足 )


 当初

 私が、このフォトリーディングを独学したときは


  フォトリーディングではソフト・フォーカス( ブリッジページ )
といわれる目の焦点をぼかして行う読み方で読むべし・・みたいな
考え方で

  焦点といいますか注意( 意識 )のポイントをぼやかして



かえって眼球が緊張して目が痛いにも係わらず

 わざわざ

  ブリッジページを作って・・

 なんか気持ちよくないな・・と思いつつ





  無理やり


   パラレル法( 平行法 )・・または・・クロス法( 交差法 )の目の使い方をして

  フォトリーディングをしていた頃もあったのですが

   正直・・今はそうした

   ソフト・フォーカス( ブリッジページ )では読んでません。


 かえって緊張して


   意識が下がるのが遅れるといいますか


人それぞれかもしれませんが、( 人によっては )かえってよくない・・という方もいるかもしれません。

  ( 自らがちょっと大きくなったような身体感覚を伴う )みかん集中法とかで視野の確保が出来ているのでしたら


   

  クロス法( 交差法 )・・あるいは、パラレル法( 平行法 )の目の使い方とかで
 ブリッジページを出現させて本を読むと気持ちよくない・・とか
 かえって目が緊張する・・とか言う場合

  わざわざ・・そうする必要性は( 個人的には )感じません。


 文字に焦点といいますか意識を合わせない方法



 ページ全体をノペッと観て、情報との親和力をつける感じを養うのでしたら


  本の見開きページの四隅を通過する

  大きな円を描くようなイメージで眼球を

  ぐるりん  と心地よく回すのも方法のひとつかと思います。

( 中略 )

  フォトリーディングをしたからって
  本の内容を一字一句

   まるで写真のように写し取って
  意味を汲み取る力が飛躍的に向上する・・
  とかいうようなものではないかもです。

 
  SRS速読の場合は、調子がいいときは
   大きなチャンク( ページの表情全体というか )と
 小さなチャンク( 重要なキーワード文字の塊  要素というか )が
  同時に絵みたいに階層的に響きあって触覚やらを含めた感覚が動員されて意味が響く感じになります。

直観残像( 瞬間の記憶残像 )が消える前に同時並行的に・・わかるというか・・


  また

 フォトリーディングではアファメーション( 自己肯定断言・確言 )という方法があります。





私は〇〇を達成するために、この本(タイトルを言う)の中の内容を
 叩き込むぞ!

フォトリーディングの最中、私は完全に没頭している
フォトリーディングした内容はすべて、私の意識のどん底に印象として
 いつまでも残り、私の役に立ってくれる!

  

 
  「つぶやき」の自己暗示みたいなことをしますが
 ぶつぶつ口に出さなくてもいいといいますか

  観念で独り言を言って自らに言い聞かすといいますか・・

これは意外に大事だと私は思います。



これは

  SRS速読法にはなかったように思います。








ちなみに私は、
どこの速読団体とも利害関係がない中立的な立場です。
 


( 追記の追記 )
 今回フォトリに関してかなりネガティブなNASA報告書を取り上げましたのは
  メルマガ読者の方から某掲示板で話題になっていたNASA報告書に関するコメントを求められましたので
 ちょっと書いてみた・・というのがあります。
( とりあえず、中立的な立場ですし、フォトリーディングの某巨大掲示板を恐る恐る・・のぞいてみましたら )
NASAのことを書いている方は、( 普通に読んだならNASA報告・・バリバリ客観証拠ですので正論なのに・・ )なぜか孤軍奮闘して思いっきり弱いものイジメみたいなことをされている感じだったので・・
余計ムラムラして・・書きたくなった次第です。
※ちなみに、私は、あの掲示板には生涯でまだ一度も投稿をしたことはないですので。
( あの掲示板は、言葉が乱れていて消極的で・・見るのがシンドかったです )
ただ、この記事をお読みのあなたに誤解していただきたくないのは
 全体的なニュアンスとしては私もフォトリーディング肯定・・というより擁護しているのが   あうんの呼吸でわかっていただけるかと・・。( 汗
  2●hはイヤなのでmixiのフォトリ独学のスレでも似たような記事を書いてみました。
 ここでは実際にフォトリを学んだことのあるアメリカ在住のお医者さんやら実際に医師国家試験でフォトリーディングが役立ったというお医者さんやらとも意見交換しました。
   ここのスレでは、専門的な医師の国家試験にも相当効力があったという体験を持っている方がいらっしゃるという報告もありまして・・・
 私のフォトリに対する固定観念をゆるませる新鮮なヘーーッというコメントもありましたので。
  PS
    実際に、このページをきっかけにして( 汗 将来前途有望・・有能・・優秀なあなたがフォトリに挑戦する前から・・なあーーんだ・・フォトリって・・と思い込んで  興味を失ってトレーニングをやらない・・とかになったら困ります・・し。( 滝汗 )